高性能PCがリモートで格安に使える「Frame」が面白そう
Macbook 12インチやSurface3など、最近再び
低スペックだけど持ち運びに便利
という、いつぞやのnetbookブームみたいなのが再来していますが、
ぶっちゃけVisualStudioだのXcodeだの
開発環境をガリガリ使うにはCPUパワーがちょっと心許ない方も多いはず。
AzureやEC2のVMを使って代替する方法もありますが、
うっかりVMを停止し忘れると、数万円の請求が来て、
「これ1ヶ月でそこそこのデスクトップ買えちゃうやん!!」
ということにもなりかねません(経験談)
そこで今回、月額$9.99、または$16.99でWindows環境が使えるクラウドサービスがβテストを開始したということで、早速使ってみました。
全てブラウザの中で動作します。
上記サイトにアクセスしてログインすると、すぐに仮想マシンが使用できます。
専用のクライアントなどは必要ありません。
初期状態ではChromeとメモ帳しか入っていません
デスクトップモードで何かアプリのセットアップファイルをアップロードするか、
Chromeからダウンロードしてくる形になります。
デスクトップモードはこんな感じ。
デスクトップモード、またはアプリを起動するとポイントの消費が始まるそうです。
ポイントは低スペック(RAM4GB、CPU1コア)で1時間に10ポイント
ハイスペック(RAM16GB、CPU4コア)で1時間に60ポイント消費されます。
$9.99だと200ポイントですので、低スペックを月20時間動かせることになります。
また、課金はAWSと同じく1時間単位のようで、1分だけ動かしても10ポイント減るみたいです。
アプリを1分で閉じて、次のアプリを起動した場合は継続して使用したと見なされるようです。
多分最初にアプリかデスクトップを起動したら、それから1時間は何を何回起動しても1時間分の料金と言うことだと思います。
低スペックでも回線はかなり速く、実測25MB/secくらい出てました。
VisualStudioのセットアップも10分程度で完了。
デスクトップモードからインストールしたアプリは、アプリ一覧に追加され、
トグルをONにすると、
アプリ一覧に追加されます。
ディスクもSSDのようで、
Visual Studioが20秒程度で起動完了します。
低スペック環境でも結構不満を感じません。
もしスペックに不満なら、
設定ボタンの左の緑のランプをクリックし、
POWER OFF をクリック。
VMが完全停止したら、My Accountから
Switch to Pro でマシンのスペックアップができます。
現在の問題点
基本的に海外サービスなので、USキーボードになるのですが
Mac+JISキーボードだとマッピングがおかしく、@等が打てません
Shift+2だと"になる、謎の中途半端JIS仕様
リモート操作はRDPなどではなく、普通にVNCなどを使っているのか、
結構帯域が必要です。
格安SIMの回線では結構もっさりかも。
結論
モバイルPCでもガリガリコーディングをしたい&安定した回線を持っている
週末プログラマーで、週末の数時間だけ高速なPCを使いたい
といった方には、EC2やAzureのVMを使うよりも魅力的な選択肢だと思います。
特にInstanceの停止忘れや、ストレージを追加することでの思わぬ追加課金が無いのは安心。
速度は低速でも意外と速く、高速では相当早いです。
速度の切替も数回クリックをするだけで、あとは2〜3分待つだけで完了するので、
用途に合わせて都度都度切り替えていけば、1,000円強でもかなりの時間使うことができそうです。
また、今後VMのスペックが2種類から4種類になるそうなので、よりフレキシブルに、ニーズに合ったマシンを選べば、
ポイントを有効に使うこともできそうです。
個人的にはかなり期待のサービス!